ケルン名物「カーニバル」は仮装して酔っぱらうだけではなかった。
ケルンにはカーニバルというお祭りがある。
ドイツ3大カーニバルの街の1つと言われていて
一週間、仮装して、飲んで、踊って、歌って、パレードを見て、お菓子やお花を配って、それを拾って、という陽気なイベントである。
以前住んでいた時に一度「仮装してバーに行って酔っぱらって歌を歌って踊る」という体験してカーニバルはそんなもんか的な気分でいたけれど、
実はカーニバルはパレードが有名ということで(知らなかった・・・)
今回は始めてお菓子拾いを体験。
合い言葉は「Kamelle!(カメレー(お菓子の意))」
これを叫んでいるとお菓子やお花がばーっと降ってくる。
馬の上からお菓子をばらまいたり、
乗り物の上(私はこれを山車だと思っている)からも!
たまに箱形のチョコレートとか落ちてくるんだけど頭に当たるとかなり痛い。
基本的には測道にいる人もみんな仮装して
「変人になる」ことが求められる一週間なんですねー。
そもそもケルンはカトリックの街で、カーニバルもキリスト教のお祭り。
カーニバル終了後には本来、約一ヶ月の断食があり、
それに向けて頑張ろうの意味を混めて始まった謝肉祭なのです。
(ただの飲んべえのお祭りではないw)
カーニバルの始まりは前年の11月11日の11時11分。
その日は仮装した老若男女で街が溢れるんだけど、次の日にはいったん終息し、
とりあえず2月の本番までひっそりをしている。
その代わりというかクリスマスというメインイベントを挟みまして、
毎年2月の第2週もしくは第3週(毎年開催日が異なる)木曜日の「女性のカーニバルの日(Weiberfastnacht)」にはじまり、
「バラの月曜日(Rosenmontag)」でクライマックスを迎え、
「灰の水曜日(Aschermittwoch)」でおしまい。(本来はここから断食)
と、まあ、約一週間にわたり大騒ぎが続く。
そして「Kölle Alaaf!(ケレアラーフ)」はカーニバルの合い言葉。
意味は賛否両論あって謎だが、訛りをそのまま綴ったというのは間違いないようです。
カーニバルには3大大役「Prinz(王子)/Bauer(農夫)/Jungfrau(乙女)」が毎年選出される。
これを全員男の人が演じる(というか仮装する)のだけど
そもそも乙女の役を男性が女装することについて、異議がでたりしてるようで。
現在のところケルンは「昔ながら」を踏襲しているとのこと。
ドイツでは男女に関する意識の高さは色んなところで垣間見ることができる。
しかし大量のお菓子をもらって断食に向かうって何かちぐはぐ感が拭えないのは横に置いておいてっと。
キリスト教にも断食があったことに少し驚いた。
はて何割のキリスト教徒が本当に断食しているのか、気になる所である。